天地無用なこの社会で。
きっと、私はのたれ死んで行くと思う。
名誉も地位も、富も何もないままに。
ただ死んで行く。
子供にも囲まれず、誰にも看取られず、
私は生涯を閉じる。
そんな気がしてならない。
この社会には目に見えない階級がある。
昔みたいに士農工商、えたひにんとか、
インドのようにカースト制度があるわけではないが、
財力や地位や名誉、容姿、内面。
様々な要素が入り組んで、
この社会で見えない階級を作り上げている。
例えば、国会議員。
国会議員は国からお金をもらって、
仕事をしていますよね。国民の代表として。
そんな国会議員になる為には、
様々なルートが存在するが、
そのほとんどは一流の大学を出て、
一流の企業に勤めてなど、
地位を高めて国会議員になっている。
もしくは、生まれながらにして地盤がある、
そんな人もいるだろう。
そんな国会議員と私は、
明らかに社会の階級が違うだろう。
私が銀座で会食をすることは不可能だし、
地方で講演を開くことも不可能だ。
私には地位と名誉がない。
後は、俳優だ。
世間を賑わすイケメン俳優。
そんな彼らは容姿端麗で、
見る者を惹きつけてしまう。
彼らは地位も名声も手にしている。
世間からの人気、自分の知名度。
私とは大違いだ。
国会議員も俳優も、
この状況を変えたくないだろう。
そんな状況を、
変えるにはロシア革命くらいの革命が必要で、
革命が起きない限りは、私は何も起きない、
味気のない生活を、送るしかない。
革命を起こしてはいけないのは、
暗黙の了解で、恐らく変に行動したら、
国に捕まるだろう。
時代が時代なら、
私は日本赤軍とかになっていたのかなあ。
絶対なってないとは言い切れない。
安心してくださいね。
例え今、革命を起こせるとしても、
私は起こしませんよ。
遂行するエネルギー私にはないですもん。
別にのたれ死んでいってもそれで良い。
私の人生はそれくらいの価値だから。
では、
この辺でお暇、いたします。
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