能ない鷹は深爪をしている。
私も爪を隠しているつもりだった。
能ある鷹みたいに、爪を見せないことで、
油断をさせて、大一番で力を発揮させる。
私もそんなことができると思っていた。
しかし、私には能がなかった。
そもそも、爪が短すぎたのだ。
いざという時に力も発揮できなかった。
爪は研いでおいて、隠せばいいものを、
研ぎすぎて、知らない間に、
爪が短くなりすぎていた。
普段は抜けてたり、しっかりしていなかったり、
そんな人間が大事な時に、
ばっちりと決める姿をかっこいいと思い、
自分もそうしたいなあって思ってたけど、
数々の失敗をしてきた。
やるぞやるぞって言う気持ちが先行して、
つい、空回りをしてしまう。
そして思い通りの結果ではなくなってしまう。
私のお決まりのパターン。
能ある鷹達は、大事な場面でバチっと決めて、
評価も上がって、名声も手に入れられる。
私はそんな鷹達を見続けてきた。
私は能ある鷹になれるのだろうか。
爪を準備万端にできるのか。
もしかしたら、なれないのかもしれない。
きっと、子供の頃みたいに、
目に見えるような成長はできないし、
頭打ちだから。
能ない鷹だからこそ、
やれることをやるしかないのかも
しれないですね。
そもそも、鷹じゃないかもしれないし、
鷹じゃなかったら何かな。
鳩とかかな。
では、
この辺で、お暇いたします。
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