心の中でタコ殴り。
「マジ、ホモって気持ち悪いよな」
学生時代、友達がふと言ってきたのだ。
私に向かってではないが、
その時はただ、同調するしかなかった。
私は中学の頃から既に自分の恋愛対象は同性だということに気付いていたが、
周りにはバレない様に、男らしく振る舞っていた。
だから、今でもバレてはいない(はず)
自分が学生時代、
テレビにはオネエタレントブームが起きていて、
沢山のオネエタレントの方たちがバラエティ番組に
出演するようになっていた。
学生の頃の話のネタは
大体、昨日見たテレビのことで、
昨日の○○見た?みたいな話がそこかしこで行われている。
その流れで、冒頭のことを友達に言われた。
ああ、そっか同性愛者は嫌われてしまうのか、
私は君にとって気持ち悪い存在なのかと思うと同時に、
そうだよな、気持ち悪いよなと友達に言うことで、
自分自身をボコボコにしていた。
世間体の保身に走るあまり、
本当の自分をたくさん殴ってきて、
今では、心の中の本当の自分は、
人間の原形をとどめていないくらいドロドロになっている。
私がありのままに生活できていたら、
もっと、ユニークな人間なっていたのかもしれない。
今の私はきっと、人でも何でもない。
ただの物体だ。
では、
この辺で、お暇いたします。
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