夢は普通に働くこと。
「おおきくなったら でんしゃのうんてんし」
おそらく私の初めての将来の夢。
幼稚園の年中、年長くらいの私の将来の夢。
小さい頃は特に電車が大好きで、
よく電車に乗ったり、観たりしていた。
幼いながらも、将来こうなりたいと、
強く思った私の初めての将来の夢。
ただ、小学生に上がると、
周りからたくさんの影響を受け、
その都度、夢がコロコロ変わっていった。
ドラマの中の弁護士に憧れ、
弁護士になりたいと言ったり、
ニュースを伝える姿がカッコ良いと思い、
アナウンサーになりたいと言ったり、
無邪気だった頃は、
あれになりたい、これになりたいと、
自分の将来像を好きに描けた。
だが、中学生にも上がると、
自分の描ける将来像にも、限界が来る。
己の現実を知るのだ。
弁護士になるには、地頭が足りず、
アナウンサーになるには、滑舌が悪く、
徐々に夢をあきらめていった。
よくあるサクセスストーリーだと、
ここから逆境を跳ね返して、
無事夢を叶えました。
という展開になるのだが、
私の場合は跳ね返せなかったのだ。
気付いたら、夢はサラリーマンになっていた。
普通に働ければ、何事もなければ、
それで良い。それだけで良い。
そう思ってた。
その夢を叶えるために、
私は周りと同じように普通の高校に行き、
興味が赴くままに、普通の大学に行った。
ただ、私は大学を卒業してから、
普通に働けなかった。
周りは社会人として働いているのに。
そんな夢も叶えられなかった私は、
今こうして、異国の地で1人で暮らしている。
どうです?
華やぐであろう海外での暮らしが、
とても、惨めに見えてくるでしょう?
私の夢が普通に働くことのもっとその先にあれば、
普通に働くことが出来たんだろうけどね。
孫に囲まれて死ぬとかさ、
大きい一戸建て建てるとかさ。
そういうのがあったらね。
きっともっと頑張れたんじゃないかなと。
今頃悟っても遅いよね。
では、
この辺で、お暇いたします。
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